各種ワクチンについてのご紹介です。

このページは情報が多く画像が大きいため、携帯電話で見るのはちと辛いです。できればPCでご覧下さい

少しずつ作っていきます。

DPT(三種混合)ワクチン

ジフテリア・百日せき・破傷風の三種混合ワクチンです。

ジフテリアは、ジフテリア菌の飛沫感染(ウイルスや細菌が、感染者の咳やくしゃみなどで細かい唾液とともに空気中へ飛び出し、それを吸い込んだ他の人が感染すること)によりおこる病気です。
1981年のDPTワクチン導入以来、現在では年間10名未満程度しか患者が発生しませんが、もしかかってしまうと咽頭などに偽膜を形成して窒息死することもあるかなり怖い病気です。
症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などです。発病2~3週間後に菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすこともあります。

百日咳は、百日咳菌の飛沫感染でおこります。ワクチン導入以来、患者数は減少してきているのですが、近年また感染者が増えてきています
百日咳は普通のかぜのような症状ではじまります。続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続性に咳込むようになります。咳のあと急に息を吸い込むので、小児では笛を吹くような音が出ます。大人では典型的な症状が出にくく、診断が難しくなりがちです。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんをおこし、場合によっては窒息で死亡する例もあります。そこまで行かなくても長い咳で苦しむことの多い病気です。

破傷風は、破傷風菌の感染によって起こります。破傷風菌はヒトからヒトへは感染しません。普段は土の中などに潜んでいて、傷口などからヒトの体内に侵入・感染します。自分では気づかないような軽い傷口からでも入られることがあります。菌の出す毒素のために、けいれんを起こしたり、死亡したりします。

DPTワクチンは、以上の3疾病を予防するためにつくられたワクチンです。たとえば百日咳患者の半数は2歳未満であり、また窒息例は乳児に多い事がわかっているので、適時を逃さず生後なるべく早くから予防したいものです。

標準的な接種時期

生後3ヶ月から開始して約1ヶ月毎に3回(以上を「1期初回」と呼ぶ)、続いてその1年後にもう1回(これを「1期追加」と呼ぶ)。

DT(二種混合)ワクチン

赤ちゃんの頃にうった三種混合ワクチンの効果を高め持続させるために、11歳頃に接種するワクチンです。内容はジフテリア・破傷風の二種混合です。

Hib(ヒブ)ワクチン

2011/03/05より日本ではHibワクチンは停止中でしたが、04/01に再開されました。

くわしくはこちら

Hibとはヘモフィルス・インフルエンザb型菌<Haemophilus influenzae Type b>の略です。名前的に紛らわしいが、これはいわゆるインフルエンザとは全く異なる別の菌で、当然ワクチンも別です。

ヘモフィルス・インフルエンザ菌(Hi)は小児に感染すると髄膜炎・肺炎・敗血症等、いずれも重篤な感染症を起こします。特にb型(Hib)はHi感染症の大半を占める上に毒性が強く、感染者の5%が死亡し、25%に後遺症(聾や知能障害など)を残してしまいます。小児細菌性髄膜炎の40~50%はHibによるものです。

Hibによる髄膜炎は年々増えてる上に抗生剤耐性化が進んでおり、かかるとアウトなので予防が何より大事です。だからもうずうーーーーーっと前からWHOは小児必須ワクチンとして推奨していました。日本で使えるようになったのは世界に遅れること20年、ようやく2007年に入ってからでした。ちなみにその時点でアジア全域で日本以外にHibやってない国は、あと北朝鮮だけでした。日本はブービーだったのです。

小児髄膜炎の年齢別発生頻度を見ると下図のようになっています。
(注:このグラフは細菌性だけでなく非細菌性のものも含めた全髄膜炎の統計)

小児髄膜炎年齢別発生頻度

これを見ると細菌性髄膜炎は年齢別では0歳児に多く(全体の70%)、大体5歳以上になるとあまり起きなくなっている事がわかります。では0歳児の中ではどうなっているか、月齢毎に髄膜炎発生件数の分布を見てみます。(本邦における小児細菌性髄膜炎の動向(2005~2006);<pdf注意>より作成)

Hibによる月齢別髄膜炎発生件数

0歳のHibによる髄膜炎は5ヶ月齢位から増え、7ヶ月齢以降に特に多くなっている事がわかります。“予防” は感染する前にやらないと意味がありませんので、ワクチン接種は0歳期、特に5ヶ月齢以降をカバーできる(それまでに免疫付けとく)よう出生早期から開始する必要があり、また5歳以上になるとあまり必要でなくなる事になります。という訳で理想的な接種は以下の様になります。

標準的な接種時期

2~6ヶ月(7ヶ月未満、ということ、以下同様)から開始して約1ヶ月週間隔で3回、その1年後(1歳4ヶ月前後)にもう1回。(計4回接種)

これはDPTのうち方とほとんど一緒であり、従って両者を同時にやるのが最も合理的です。 (Hibワクチンの接種は2ヶ月齢から開始した方が良いので、理想的には最初の1回はDPT(←3ヶ月齢より開始)より早く開始する事になります。)

Hibワクチンは自費なものですから、「1歳まで待ってから接種すれば1回で済むから安い」と唱えて「経費節減」しようとする方がおられますが、それが危険な発想である事は上のグラフを見ればよくわかると思います。

現状での問題点

小児用肺炎球菌ワクチン

2011/03/05より日本では小児用肺炎球菌ワクチンは停止中でしたが、04/01に再開されました。

くわしくはこちら

肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は そこら辺に普通にいる菌の一つです。文字通り肺炎の原因菌の一つですがそれだけではなく、特に小児において、髄膜炎・敗血症・中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎等の多彩な感染症を引き起こします。

肺炎球菌は一般に病原性が強いのですが、特に血中、及びこれを介して髄液に入り込んだ場合(これを侵襲性肺炎球菌性疾患 Invasive Pneumococcal Disease; 略してIPDと呼ぶ)、非常に強い症状を来たし、しばしば致死的となります。死ななくても髄膜炎で知能障害等の後遺症を残したりします。だからIPDは是非防ぎたい。

ちなみに日本では肺炎球菌により、1年で肺炎12000人,髄膜炎200人(いずれも小児限定の統計)が発生しています。髄膜炎を起こした場合の死亡率は10%前後、後遺症(聾や知能障害など)率は30~40%であり、これはHib(それぞれ5%,25%)よりも高い値です。発生頻度としてもHibに次ぎ、肺炎球菌は小児髄膜炎にとってHibと並んで重要な細菌です。

しかし話は髄膜炎だけに留まりません。肺炎球菌は敗血症(=菌血症)ではその大部分を占め、中耳炎ではほぼHibと互角となります。

小児用肺炎球菌ワクチンはなぜ必要か

これを見れば、Hibと肺炎球菌を【併せて】防備することが小児にとって如何に大切であるかよくわかると思います。 IPD等ハデな重症例だけではありません。肺炎球菌を防げば中耳炎や副鼻腔炎(蓄膿症)を減らす事にもなります。

肺炎球菌に感染するとどんな症状が出るのでしょうか。実はすぐそれとわかる特徴的なものはなく、初期の症状は【ただの熱】程度であり、その時点では普通のカゼとかとの区別は不可能です。これはHibもそうです。見分けは付きません。それと気づいた時には既に重症になっていたりします。だからこそ何と言っても予防が大事なのです。

この為にもうずうーーーっと前からWHOは小児必須ワクチンとして推奨していましたが、日本では10年遅れました。 ちなみにアジア全域で小児用肺炎球菌ワクチンやってない国は、あと北朝鮮とイランとかアフガンとかだけです。Hibよりはちょっとマシですね。

年齢別IPD発生頻度

上のグラフは肺炎球菌によるIPDの年齢層別発生件数分布図です。ピンク色の部分、特に0~2歳児に多く(特に1歳)、10歳台以降ではあまり起きなくなっています。 ただし高齢になるとまた増えます(ここをカバーするための肺炎球菌ワクチンが大人用肺炎球菌ワクチンです)。

次にHibと同様に0歳児での髄膜炎発生件数を月齢毎に見てみます。(本邦における小児細菌性髄膜炎の動向(2005~2006);<pdf注意>より作成)

肺炎球菌による月齢別髄膜炎発生件数

Hibと同様の傾向で、4ヶ月齢位から増え6ヶ月齢以降に特に多くなります。 “予防” は感染する前にやらないと意味がありませんので、ワクチン接種は0歳期、特に4ヶ月齢以降をカバーでき、1歳までに免疫完成できるよう出生早期から開始する必要がありますが、10歳以上になると暫くあまり必要でない事がわかります。という訳で理想的な接種は以下の様になります。

標準的な接種時期

2~6ヶ月から開始して1歳になる前に初回接種(3回)を済ませ、後に(1歳になり次第)追加免疫としてブースターかける為にもう1回。(計4回接種)

つまり少なくとも最初の3回についてはDPTやHibワクチンとほとんど一緒であり、従ってこれらを同時にやるのが最も合理的となります。(Hib同様、小児用肺炎球菌ワクチン接種は2ヶ月齢から開始した方が良いので、理想的には最初の1回はDPT(←3ヶ月齢より開始)より早く開始する事になります。)

小児用肺炎球菌ワクチンは自費なものですから、「1歳まで待ってから接種すれば2回、2歳まで待てば1回で済むから安い」と唱えて「経費節減」しようとする方がおられますが、それが危険な発想である事は上のグラフを見ればよくわかると思います。

現状での問題点

ロタウィルス(RV)ワクチン

 ロタウィルスと言うのは、胃腸炎を起こすウィルスです。

ロタウィルスに感染すると、約2日の潜伏期を経て、主に乳幼児に4~5日続く強い嘔吐・下痢症状をもたらします。「下痢便の色が白くなる」事がよく知られています。この他、発熱も多く見られます(30~50%)。

この下痢がとても激しくて、容易に脱水になります。

ロタウィルス感染は冬に多い、そして乳幼児に多い

ウィルス性胃腸炎の季節分布

胃腸炎が秋冬に多いのはよく知られています。しかしその原因になる病原体は多く、細かく見ると時期により“流行りの”病原体は異なってきます。

上のグラフは、日本でのウィルス性胃腸炎の原因ウィルス分布を月毎に見たものです。青がロタウィルスです。このように、大雑把に言って胃腸炎の原因として多いのは、夏は細菌性、秋~年末はノロ、2月~春先はロタウィルスとなってます。

乳幼児の胃腸炎はロタウィルスが多い

胃腸炎の原因ウィルスとして、世間的に最も有名かつ頻度も高いのはノロウィルスでしょう。しかし、5歳未満の乳幼児に限って言えば、胃腸炎の原因として最も多いのはロタウィルスです(上グラフ参照)。

ロタウィルスはとてもありふれたウィルスなので、感染頻度も高く、5歳までに95%の児が少なくとも1回は感染すると言われています。しかしロタウィルスには多種の型があり、1回の感染でできるのはその「かかった型」に対する免疫だけなので、その後も何回かロタウィルス感染を繰り返す事になります。

ロタウィルス感染症は重症になりやすい

また、乳幼児においてロタウィルスは、胃腸炎の中で最も多いだけでなく、最も重症になりやすい事で知られています。日本の場合で約10%が重症になります。

重症化のキモは何と言っても脱水です。あまりに激しい水様下痢が何回も続き、しかもそこに嘔吐が伴う訳ですから、ちぃっちゃな子供なんかあっと言う間に脱水になります。

脱水にならないためには水分補給が肝要ですが、ゲロピー状態の児に水飲ますのがどんなに困難かは子育てしてる人なら誰でも知ってると思います。しかもその補給に失敗すると容易に緊急入院を要する状態になるわけです。統計によれば、日本での5歳未満児のロタウィルスによる発症者は年間120万人、それで病院かかる人が79万人、入院者は24,000~78,000人と見積もられています。

ロタウィルスが起こすのは下痢だけではない

ロタウィルスは下痢だけでなく、脳炎や脳症を起こす事でも知られています。だがその詳しい機序はまだわかっていません。下痢や脱水の程度と脳症の発生頻度・重症度には相関がなく、要するに「下痢が大したことなくても、起きる児には脳炎が起きる」のです。これも脱水と同様展開が速く、朝元気だった児が夜いきなり意識不明になってたりします。

症状としては繰り返す痙攣や意識障害であり、38%が後遺症として麻痺等を残します。

小児脳炎の原因菌

上図は小児の急性脳炎/脳症の原因分類ですが、ロタウィルスは第3位で結構な位置を占めています。具体的な数で言えば毎年日本で約40人です。

ちなみに図の“HHV-6,7”とは突発性発疹のウィルスです。それにしてもやっぱ脳炎と言えばインフルエンザですね。コレ見てまだワクチンやらない人、いや「ワクチン危険!」て騒ぐ人って、どう見てもxxx(以下自粛)

ロタウィルスは感染力も強い

ロタウィルスはノロウィルス同様、極めて感染力が強い事でも知られています。どの位強いかって言うと0.01mlの下痢便が手についてる人が作ったメシを食うと1万人が感染する、という位。

だから勿論手をよく洗うとかは大事なのですが、ロタウィルスは患者の吐物や下痢便中に大量に出てきますので、どんなに手洗っても衛生環境を整えても、保育園とかで誰か1人にゲロ吐かれたらあっという間に流行しちゃうわけです。それを完全に防ぐ事は難しい。

つまり、「身の回りにロタウィルスが居る」という状況はどうにも消しがたいわけです。胃腸炎、流行るわけですね。

これは日本の話じゃないけど

ロタウィルスでは「容易に入院を要する状態になる」と書きましたが、本当はここに「死に至る状態」と書くべきところなのです。事実、(主に発展途上国では)多くの乳幼児がロタウィルス感染により死亡してます。ロタウィルスによる5歳未満児の死亡例を集計すると、上位11ヶ国だけでで年間345,000人となり、これは世界の総死亡の65%以上を占めるのです。

日本では「ロタウィルスで死ぬ」という話はほとんど聞かない(統計的推論では10人以下~20人/年)ですが、これは第一に多くの先人が社会の衛生に偉大な投資をしてきたから、第二に全国の小児科医療関係者が献身的な仕事をしてきたからに他なりません。別に日本のロタウィルスが世界に比し特に大人しい訳ではないのです。

治療法はないので予防が大事

そしてロタウィルス胃腸炎に対しては基本的に「治療法はありません」。ウィルス感染なので現在の人間にできる事は体力勝負のみです。かかった場合に重症化するかしないかは、その子の運に過ぎません。日本にいてもアフリカにいてもそれは同じ。だから、ワクチンによる防御が肝要なのです。

ロタウィルスワクチンとはどんなワクチンか?

2012.1月現在、世界では製品としては2種(GSK社製“ロタリックス”と、MSD社製“ロタテック”)ありますが、日本で使えるのは今のとこ“ロタリックス”の方だけです。

これは最も頻度の高いロタウィルスであるG1P[8]型にのみ対応した1価ワクチンですが、交叉免疫性が強く、他型に対しても免役を作ります。具体的にはG2P[4],G3P[8] G4P[8],G9P[8]型にも効きます。つまり多価ワクチンと同じ効果があるわけです。

“ロタリックス”にしろ“ロタテック”にしろ、複数回接種の経口生ワクチンです。つまり腸管に対しわざとロタウィルスを感染させ、それにより免疫を誘導する仕組みです。

ロタウィルスワクチンの効果は?

ま、まず↓のグラフを見てください。

ロタワクチンによる胃腸炎減少効果

これはアメリカにおけるロタウィルス流行の年次推移を表したグラフです。

縦軸は胃腸炎患者の病原菌を調べた際、ロタウィルス陽性と判定された人の率を表します。つまりグラフが上に行くほどロタウィルス患者(率)が多かったという事。横軸は年の第何週かを表します。1が正月、52で大晦日ということ。図は1月1日始まりではなく、横軸の真ん中辺に正月を置いて冬が切れ目なく観察できるように書いてあるわけ。

で、グラフ右上の方の  !!━━(゚∀゚)━━!!  みたいな横棒はグラフが山になるところ、即ち流行期間の長さを示します。“Onset”は流行開始、“Peak activity”は最高潮、“Offset”は流行終了。アメリカも日本同様、ロタウィルスの流行は毎年年末から始まり第12~15週(2月末~3月)に多い事がわかると思います。ここまでOK?

で、図の青点線グラフは2000年~2006年のロタウィルス患者率の中央値(ま、平均みたいなもん)です。この7年間、年により多少は流行規模の大小があるものの、いずれの年も青点線の前後、青い網掛け帯の中に毎年入ってた、という事が示されています。つまりそれまでロタウィルスにかかる患者数はほぼ不動でした。

ところが2007年末~2008年春のシーズン(黒点線)はいきなりこの青帯からはずれ、ロタウィルス患者率がガタ減りしています。更に右上の棒を見れば、2007年以降は流行期間が短くなり、ピークも遅れる傾向がある事がわかります。

2006年と2007年の間に何があったのか?  答は簡単。アメリカでのロタウィルスワクチン導入が2006年だったのです。

2012.1月現在では世界120ヶ国以上でロタウィルスワクチンが導入されており、そのデータによるとロタウィルスワクチンは、

事がわかっています。

標準的な接種時期

 “ロタリックス” の場合で、2回接種となります。ただしその接種時期には制限があります。

この「までに」という制限は厳守されます。例えばカゼ引いて接種が延期された場合も、急用ができて明日にしますという場合も、それで規定を過ぎたら接種できなくなります。御注意下さい。

またロタワクチンは生ワクチンなので、これを接種するとその後4週間、他のワクチンが接種できなくなります。この時期は他にも接種すべきワクチンが集中していますので、他のワクチンの最適な時期を邪魔しないように、

ロタワクチンを接種するなら、他ワクチンとの同時接種は必要条件にして前提

とお考え下さい。

これを考慮すると実際には、Hibや小児用肺炎球菌ワクチンと同時接種するのがオススメです。具体的には

が良いでしょう。

現状での問題点

麻疹(はしか)ワクチン

現在では麻疹単独ワクチンではなく、風疹ワクチンと組み合わせたMRワクチンを接種するのが普通です。ここでは麻疹についてのみ記載します。風疹ワクチンについてはいずれまた。

麻疹は麻疹ウィルスの空気感染や飛沫感染によりおこります。麻疹ウィルスは感染力が強い事で知られ、しかもしばしば重症化を来すので、かなり怖い病気と考えていいと思います。致死率は10,000人に1人程度で、日本では現在でも、年間約50人前後の子供が麻疹で死亡しています。予防接種をみんなできちんと受けていれば、その大半は“防げる死”なのです。悔しい。

麻疹の経過

麻疹ウィルスに感染すると、10日前後の潜伏期を経て、38~39℃程度の発熱が現れます。この時期をカタル期と呼びますが、症状は咳・鼻水・結膜炎などだけであり、まだ発疹は出現しません。このため経過の最初から「これは麻疹である」という診断をつける事は不可能です。しかもやっかいな事に、この時期が最も他者への感染力が強いのです。

カタル期は2~4日程度続きます。多くの例でその最後の頃に頬粘膜にコプリック斑と呼ばれる白色小斑点が出現しますが、これは麻疹特有のものなので、これが確認されれば発疹出現前に麻疹と診断できます。ただしコプリック斑が出ている時期は短いので、タイミングよく受診でき、しかも医師がそれに気づかないと発見されません。

典型的な麻疹ではカタル期の後に一旦熱が下がるのですが、その後、発疹出現と共に再度発熱します。発疹は全身に広がり、やがて色素沈着を残して消退していきます。

治療法はなく、かかったら体力勝負のみです。負ければ死にます。唯一人間に出来るのは予防する事だけです。

麻疹の合併症

麻疹で怖いのは合併症です。

合併症には麻疹ウィルスそれ自体が引き起こすものもあるし、他の菌によるものもあります。麻疹感染後の数週間は免疫機能の低下が起こるので、他の菌への二次感染や、それまで体内にいたが大人しくしていた菌(例:結核)の顕性化などがおこり易いのです。大小様々な物を全部足すと麻疹患者の30%に合併症が認められると言われています。その好発年齢は5歳未満の乳幼児と20歳以上の大人です。

合併症で最も多いのは中耳炎(10%位)ですが、何と言っても怖いのは肺炎(5%位)と脳炎(0.05~0.1%)であり、特に脳炎では15%が死亡、20~40%に中枢神経系の後遺症(精神発達遅滞,行動異常,聾,麻痺など)を残してしまいます。基本的に治療法はありません。

あんまり脅すのもどうかと思うのですが、真実だから書きましょう。更に怖い合併症として亜急性硬化性全脳炎<Subacute Sclerosing PanEncephalitis;SSPE>というのがあります。これは麻疹罹患後、7~10年程度の“潜伏期”を経た後に発症することのある中枢神経疾患です。知能障害・運動障害が徐々に進行し、つまりざっくり言うと段々と植物状態になっていき、発症後平均6~9カ月で死亡するというものです。麻疹ウィルスの中枢神経細胞への持続感染によるものと考えられていますが、実態は未だ不明です。発生頻度は麻疹患者10万人に1人とされています。

日本は世界に冠たる麻疹「汚染」国

このように麻疹は「かかったら人間には手が出ない、本当は怖い病気」ですが、既に先進国では過去の病気です。たとえはアメリカでは麻疹の予防接種(正確には更に風疹とおたふくのワクチンを混合したMMRワクチン)はほぼ義務化されており、余程の理由がない限り接種してない子は学校への入学が許可されません(従ってほぼ全員接種する)。当然、麻疹患者も少なく、21世紀の今では全米で年間100人の患者が出ません。そしてその100人の多くはアメリカ人社会での発生ではなく輸入症例、即ち、既感染(ただし潜伏期)の外国人が渡米後に麻疹を発症したものと、その後周りの人に感染させたものに過ぎません。つまり麻疹は予防接種の徹底で排除できるのです。

それなのに日本では予防接種しない人(正確に言いましょう。子供に接種をさせない)が多いため、ロクに接種率が上がらず、21世紀の今でも年間50人の麻疹による死者を出しています。これでは恥ずかしくてとても「先進国」なんて言えません。実は上記した「アメリカに麻疹を持ち込む外国人」の最大派閥は、我々日本人なのです。

日本人が子供にきちんと予防接種をさせない理由はいくつか考えられます。

ワクチン否定派の人達がどうなろうと私は全く興味がありませんが、下らない自己アピールのために子供達を巻き込み、死者を増やすのはやめて貰いたいものです。

標準的な接種時期

特殊な流行をした年は別として、麻疹の最好発年齢は1歳で、全体の20%程度を占めます。これに次ぐのが0歳児です(10%)。これは母からの移行抗体(胎盤経由で母の抗体を貰って生まれてくる事)が生後4~6ヶ月までにほぼ消失してしまうからです。すると生後6ヶ月位で接種するとよさそうに思えます(実際、そういう国もある)が、移行抗体が残ってるとワクチン成分を食っちまってうまく免疫誘導できない(=接種が無駄になる)可能性もあるので、日本では採用されていません。しかし麻疹の合併症が乳幼児に多い事を考えると、好発年齢である1歳時にはもう免疫が出来ているようにしたいですよね。

よって、1歳になってすぐ、誕生日に接種する位の気持ちで、まず1回目の接種を行います(これを“1期”と呼ぶ)。続いて幼稚園年長さん相当の年齢でもう1回(これを“2期”と呼ぶ)。この2回接種です。

現状での問題点

おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン

東日本大震災の影響でおたふくかぜワクチンの生産が減っており、現在品薄となっております。(2011年7月)

ご希望の方はまずお問い合わせ下さい。

「おたふくかぜ」は、ムンプスウィルスに感染すると起こる病気です。「流行性耳下腺炎」または「ムンプス」とも呼ばれます。主として飛沫感染によって広がりますが、患者との直接接触や、唾液を介した接触(要するに間接キスね)でも感染します。潜伏期は約2~3週間前後ですが、発症6日前ぐらいからウィルス排出があるので、自分でも気づかないうちに周囲に感染を広げている事があります。

症状は何と言っても1週間程度続く耳下腺の腫脹(とそれに伴う高熱)ですが、「やられる」のは耳下腺ばかりではありません。ムンプスウィルスは全身のいろいろな所、特に神経組織や内分泌系腺組織に広がります。これにより様々な合併症(髄膜炎・脳炎,難聴,膵炎,精巣炎・卵巣炎 等)を起こしてきます。

おたふくかぜの合併症

合併症発生率は意外に高く、下表の如くなっています。

合併症 発生率
髄膜炎 1~10%
脳炎 0.3~0.02%
難聴 0.01~0.5%
精巣炎 20~40%
卵巣炎 5%

おたふくは流行する病気ですから、流行の規模によって患者数が変わりますが、近年の報告では日本で年間43~144万人の患者が出ているとされています。間を取って平均100万人とすると、日本では毎年5000人の子がおたふくのせいで難聴になっている(発生率0.5%として)事になります。

おたふくかぜは発症すると治療法がありません。人類はまだムンプスウィルスを退治できる薬を持っていないからです。かかったら「早く治りますように」とお祈りするしかありません。合併症が出るかどうかも“運次第”で、出たとしても同じく治療はできず、“治ってくれる”までただ時を待つのみです。モノによってはそもそも起きたら最後、治らない場合もあります。例えばムンプス難聴は聴覚神経の死滅によって起こるので、もし起きてしまったら治癒はほぼ見込めません。つまり一生そのままです。

だから防備のためにワクチンがあるのです。なのに日本では任意接種(=自治体から案内が来ず、しかも有料な接種)になっており、出鱈目を言いふらす馬鹿も後を絶たないために接種率が低く、地域にもよりますが30%前後の子供しか接種されていません。しかもその多くは1回だけの接種です。

外国のおたふくワクチン事情

では外国ではどうなのかを見てみましょう。まずはアメリカの状況、おたふくかぜの年間患者数(全米合計)の推移です。

アメリカのおたふく流行状況

アメリカでは1967 年からワクチンの使用が始まり、1977年からは1歳以上の幼児を対象に定期接種(=全児を対象とした無料接種 )に組み入れられました(この時は1回接種)。これによりほぼ全ての子供が接種を受け、おたふくかぜの患者数は激減しましたが、1986年~87年に起きた流行が問題視され、1989年からワクチンの2回接種が実施されるようになりました。今ではおたふくは全米で年間300例以下しか発生せず、ほぼ絶滅状態です。アメリカは日本のざっと2倍人口がありますから、日本が同様に予防接種をすれば年間150人以下しか患者が発生しない事になります。

だが実際には、日本ではおたふくの予防接種があまり行われないために、年間100万人が感染し、5000人の子供が一生治らない難聴になっているのです。毎年毎年ですよ。

私はここでも繰り返します。ワクチン嫌いな人が騒ぐのは勝手です。どうぞお好きなように自分ちの子供は難聴にでも不妊にでもさせといてください。だが他の子供を巻き込むのはやめてくれ

おたふくワクチンの接種回数

実は既に2回接種を導入済のアメリカでも、2006年にアイオワ州を中心に6000人程度の流行がありました。通常は全米で年間300人以下ですから、これはアメリカでは大流行と言えます。これが問題視されたため、一部の州ではワクチンの3回目接種が行われ、結果、この流行も終息に向かいました。現在アメリカ政府は3回目接種の対象をどこまで広げるべきか検討しています。

ここでもう一度繰り返します。日本ではワクチンを1回もやらない人が70%で、毎年100万人がおたふくにかかり、5000人が難聴になります。だがそれを問題にするどころか、今日も「ワクチンは危険!」とカスゴミ マスコミが言いふらし続け、多くの人がそれを信じています。一方、アメリカでは既に2回接種が常識で、ある1年に6000人の患者(難聴になった人じゃなくて、単に“かかった人”の数ですよ)が出た事を問題視して3回目の接種を検討しています。

何でしょうコレ。これ同じ21世紀の、一応先進国と言われる国同士の比較なんですよ。

これはアメリカのような、カネのある超大国だけが特別進んでいるでしょうか。

世界のムンプスワクチン定期接種状況

上図の黄色い所は、2009年時点でおたふくかぜワクチンを定期接種(=公費で全ての子供に接種)としている国です。灰色はそうでない国です。日本人が心のどこかで「後進国」呼ばわりしてる国々も見事に黄色いですよね。そして我が日本は...もちろん、北朝鮮やアフリカ諸国と同じ灰色ですネ!

では接種回数は、というと、2009年時点での世界の情勢は以下のようになっています。(上図と共に出典はWHOデータ;pdf注意)

地域 所属国数 1回接種 2回接種 定期接種国数 定期接種比率 2回接種比率
南北アメリカ 35 4 31 35 100% 89%
ヨーロッパ 53 1 52 53 100% 98%
東地中海 21 1 12 13 57% 92%
東南アジア 11 2 0 2 20% 0%
西太平洋 27 3 10 13 19% 77%
アフリカ 46 0 2 2 4% 100%
合計 193 11 107 118 61% 91%

この表で

をそれぞれ表しています。世界全体では61%の国で定期接種(全児童に接種する)として行われ、その91%が2回接種を採用している訳です。ま、「2回が世界の常識」つっていいんじゃないでしょうか。だが70%の人が「0回」な日本では、2回接種する人は...ほとんどいません。もはやおたふくかぜが流行するのは、日本の他はエジプト・リビア以外のアフリカ諸国と、東~東南アジアの一部国だけになりました。

標準的な接種時期

昔はおたふくかぜの流行は、初めて集団生活に入る入園・入学後の春に多い、とされていました。しかし現在は大分情勢が異なります。

おたふくかぜ患者年齢分布

この↑図はおたふくかぜ患者の年齢別分布を表したもので、国立感染症研究所のデータを基にしています。0歳児は少なく、年齢と共に増え、4~5歳が最も多くなり、その後は減少します。3~6 歳合計で全患者数の約60%を占めます。これを防備するためには、

の、2回接種がよい事になります。

現状での問題点

子宮頸癌ワクチン(HPVワクチン)

2011.9月現在、日本では2つのHPVワクチン(<商品名:サーバリックス>と<商品名:ガーダシル>)が使えます。しかし同一人物に両方接種する事はできなくて、どちらか一方しか選べません。どちらを選ぶのがいいか、サーバリックスガーダシルの違いは?

この問題に対する解説パンフ(pdf注意)作りました。希望者はご覧下さい。

HPVとは ヒト パピローマウィルス<Human Papilloma Virus>の略です。

子宮頸癌は性交頻度の多い人ほど罹患しやすい傾向がある事は古くから知られていました。詳しい研究の結果、1980年代半ばにその理由が解明されました。子宮頸癌(の80%以上を占める扁平上皮癌)は、子宮頸部へのウィルスの持続感染により形成される病気だったのです。そしてそのウィルスというのがHPVです。HPVは主として性行為を媒介として子宮頸部に感染するので、その頻度が高い人ほど感染のリスクが高まるわけです。

子宮の構造

しかしHPVに感染するのは何も「お盛んな人」ばかりではありません。HPVはその辺にいくらでもいる、極めてありふれたウィルスの一つです。処女でない女性ならほぼ必ず感染の機会があり、また実際ほとんどの人に感染の履歴があります。

HPVにはざっと100種類以上のサブタイプがありますが、子宮頸癌の原因になるのはその内の15種類。その中でもとりわけ有名なのがHPV-16とHPV-18であり、この2つで子宮頸癌の約60%(日本人の場合;白人国ではもっと高率)を占めます。またこの2つは浸潤癌(≒進行癌)になる率も高いのです。何とかしてこいつらだけでも感染を防ぎたい。

日本の子宮頸癌におけるHPVの内訳

だが既に述べたとおり、発癌性のものも含めてHPV感染自体はごく普通におきる事であり(抜き打ちテストすると全年齢トータルで10%、若い女性限定では30~60%に発癌性HPVが検出される)、生涯に一回もそういうのに感染しない女性の方が珍しいのです。しかし発癌性HPVに感染しても、多くの場合は普通に免疫が働いてHPVが自然排除されるので、感染者が全員子宮頸癌にまで進むわけではありません。だが中には排除がうまくいかず持続感染してしまう人もやはりいて、そこにいくつかの要因が加わると子宮頸癌が発症してきます。その数は日本で年間15,000人くらい。発病者の死亡率は20~25%程度です。

HPV感染の経過

このように子宮頸癌にならないためには「免疫」の働きが欠かせないわけですが、残念なことにいくつかの理由からHPVに対する自然免疫は獲得されにくい上にあまり長く効果が続かないと考えられており、既に一度感染(して、知らぬ間に自然排除しちゃった)経験のある人でも免疫が切れるとまた何度も感染を繰り返し、その一部が子宮頸癌につながっていってしまいます。 これを防ぐためには自然獲得より長く強い対HPV免疫が必要であり、それを身につける為のワクチンが子宮頸癌ワクチン(正確に言うならばHPVワクチン)です。2011年9月現在、日本で使えるHPVワクチンは2製品ありますが、いずれも(子宮頸癌に関しては)HPV-16とHPV-18に対しそのような免疫を作るワクチンです。全ての発癌性HPVを防げるワクチンがあるともっと良いのですが、残念ながらまだありません(現在開発段階)。

ではワクチンをいつ接種すべきか、ですが、

子宮頸癌発症年齢

上のグラフは子宮頸癌の年齢別頻度を表したものです。性の低年齢化のため、近年では昔より罹患年齢が下がってきており、日本でも20歳を過ぎると急速に罹患率が上昇します。

従って接種は10歳代で、できるだけHPVに感染する前、即ち処女である内に済ませておきたいわけです。つまりコアターゲットは中学生くらいの女子です。高校生だと、まぁ最近だとちょっと遅いのかもしれません。処女なら別ですが。

では「処女じゃないと接種の意味がないのか?」というと、そんな事はありません。理由は以下の如しです。

熟女の皆様も是非。

ただし、現行のHPVワクチンには、接種時に「今いる」ウィルスを排除する力はありません。「今後の感染を防げる」だけです。だからやはりほぼ感染がないと思われる処女な内に接種しとく方が望ましいのは間違いないです。

標準的な接種時期

そんなわけでなるべく若い内に。ただし日本では10歳以上でないと接種できません。標準的には中学生ぐらいが適切だと思います。

接種は3回行います。2回目は1回目の1ヶ月後、3回目は1回目の半年後(=2回目の5ヶ月後)です(GSK製ワクチン<商品名:サーバリックス>の場合)。

MSD製ワクチン<商品名:ガーダシル>の場合は、2回目が1回目の2ヶ月後になりますが、あとは同じです。

2つのHPVワクチンについて

日本では2009年10月から<商品名:サーバリックス>というHPVワクチンが使われていますが、2011年8月に<商品名:ガーダシル>というワクチンが登場し、2種類のHPVワクチンが使えるようになりました。

両者の違いをざっくりとまとめると次のようになります。(赤字は違うところ)

ワクチン種 サーバリックス ガーダシル
防備するHPVタイプ HPV-16,18 HPV-6,11,16,18
それによって防げる疾患 子宮頸癌(の60~70%) 子宮頸癌(の60~70%)
尖形コンジーマ(の90%)
接種時期と回数 0,1,6ヶ月の3回 0,2,6ヶ月の3回
得られる抗体価
(対発癌性HPV)
高く、長続きする サーバリックスに比し低く短い
【重要】ただし、↑抗体価の差↑がそのまま、子宮頸癌に対する
防御効果の差につながるかどうかはまだわかっていない。
Cross Protection効果 ガーダシルより強力? サーバリックスより弱い?
接種後副反応(疼痛等) ガーダシルより多く強い サーバリックスより少なく弱い
世界でのシェア イギリス以外では負けてる 世界市場では大半こっち

ただし、2011.9月現在、両ワクチンのちゃんぼん接種(1・2回目サーバリックス、3回目ガーダシル、とか)や、追加接種(サーバリックス3回接種の後、続いてガーダシル3回接種、とか)は、医学的にどうかはともかく、制度的には承認されていません。つまり、接種希望者はどちらか一方のワクチンしか選べません

ではどちらを選ぶのがいいか。これは一言ではとても説明できないので、弊院謹製解説パンフを作りました(pdf注意)。迷った方はこれ読んで、どちらがいいかを決めて下さい。

現状での問題点

※重要な注意※

「HPVワクチンさえうてば絶対に子宮頸癌にはならない」わけではありません。ワクチンを接種しても、然るべき年齢になったら必ず子宮癌健診は受けるべきです。

当院でのワクチン費用いちらん

費用はいずれも消費税込みです。

“公費使用時” とは、東京都江東区から来た案内書類を使った場合の事です。

書類は自動的に送られてくるものと、事前に所定の手続をして入手するものがあります。

公費を使用できる対象者は、居住地や年齢などで条件が限られますので御注意下さい。

種類 公費使用時 自費
DPT(三種混合) 無料 \3,675
DT(二種混合) 無料 \3,150
日本脳炎 無料 \9,450
麻疹
(現在はMRに移行)
無料
(要保健所相談)
\4,200
風疹
(現在はMRに移行)
無料
(要保健所相談)
\4,200
MR(麻疹+風疹) 無料 \9,450
水痘(みずぼうそう) 公費設定なし \6,300
おたふく 公費設定なし \4,200
インフルエンザ 高齢者のみ\2,200、または\0
対象者は江東区から書類来ます
\3,150
(1回につき)
BCG 当院では公費設定なし \5,250
ロタウィルス 公費設定なし \15,750
(1回につき)
ヒブ(Hib) \4,000 (1回につき)
公費使用には事前手続が必要
\7,350
(1回につき)
肺炎球菌(小児用) \6,000 (1回につき)
公費使用には事前手続が必要
\10,500
(1回につき)
肺炎球菌(大人用) \4,000
公費使用には事前手続が必要
\7,350
子宮頸癌(HPV) 無料
(ただし中学~高1の女子のみ
\15,750
(1回につき)

2011~2012年シーズンのインフルエンザワクチン

インフルエンザそのものに関する解説はこちらに分離しました。その内、ワクチンに関する話はこちら

2011~2012年シーズンのインフルエンザ予防接種、2011/10/01より実施中です。ご希望の方は事前に予約をお願いします。

もっとも「いつ接種するのがベストか」は、実際の流行時期が予測困難なためなかなか断定しづらいです。当院としては2回接種の人は[10月後半1回目、11月後半2回目]、1回接種の人は[11月初旬]がいいのではないか、と考えます。ただしこれは当院(江東区砂町)界隈限定で、且つ今期の流行が平均的な時期であると仮定して、の話です。

今シーズンから接種の要領がかなり変更になりました。

年齢 1回接種量 接種回数 接種間隔
6ヶ月~3歳未満 0.25ml 必ず2回 2~4週
3歳~13歳未満 0.5ml 必ず2回 2~4週
13歳以上 0.5ml 1 or 2回 1~4週

13歳以上の人は昨シーズンまでと同じですが、13歳未満の人では全体的に接種量が増えています。(年齢の区切りはともかく、量的にはこれが国際標準)

今年は高齢者以外には助成金はなく、65歳未満の人は(一部の身障者認定のある方を除いて)全額自費になります。

具体的には1回あたり\3,000+消費税で、\3,150です。